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EBMについて

はじめまして。
日本大学歯学部歯周病学講座で
教員をしております
蓮池聡と申します。

卒後12年目歯科医師で
dot2dotではEBMフェローを担当します。
よろしくお願いいたします。

dot2dotでは
卒後間もない先生や
歯科学生をサポートしていく予定です。

今回のブログでは
未来について考えてみたいと思います!!

未来の歯科界で必要とされる人材は
どのような人なのでしょうか?

未来を生きる人材に必要なスキルは
さまざまな団体がこれまで定義してきました。

その中でも、
“The 4C’s”という定義が僕は好きです。

“The 4C’s”は
The Partnership for 21st Century Skills (P21)
というアメリカの団体によって定義されました
( http://www.battelleforkids.org/networks/p21 )。

P21は子供たちが
21世紀に相応しい教育を受けられる
アメリカ社会を実現することを目標として
2002年に創設された非営利団体(NPO)です。

州政府、ビジネス界(アップルコンピュータ、
デルコンピュータ、ウォルト・ディズニーなど)、
教育界・政界の重要人物が
メンバーとなっています。

The 4C’s :
学習とイノベーションのために
必要とされるスキル

– Creativity and Innovation
:1)創造性と革新性

– Communication
:2) コミュニケーション能力

– Collaboration
:3) 協調力

– Critical Thinking and Problem Solving
: 4) 批判的思考力と問題解決能力

1) 創造性と革新性:
CAD/CAMが普及した歯科医療を
20年前にだれが予想したでしょうか?

未来の人材は
未だ見ぬ世界を突き進まなくてはありません。
「創造性と革新性」は必要不可欠であり、
そのためには自分自身に様々な刺激を与え、
感性を研ぎ澄ませることが
重要ではないでしょうか。

2) コミュニケーション能力:
医療従事者は患者さん・スタッフと
上手にコミュニュケーションをとることが
必要不可欠です。

また、現代は面識のない人ともSNSを使って
うまくコミュニュケーションをとることも
必要とされています。

3) 協調力:
1人の人間ができることには限りがあります。
現在、世界はオンラインでつながっていますし、
国内他都市や海外に出向くのも
決して大変ではありません。

志を同じくする人と繋がることは
決して難しくはないのです。
コラボレーションにより
プロジェクトはより大きくなり、
生産性が向上します。

世界とのコラボレーションには
英語力は必要不可欠でしょう。

4) 批判的思考力と問題解決能力 :
現代は情報過多の時代です。
本屋へ行けば

「長生きインプラント」
という本も
「インプラントは悪魔のささやき」
という本もあります。

またインターネットを検索すれば
様々な情報を見つけることができます。
情報を批判的に吟味し、
問題解決方法を探し出すことが必要です。

このような営みをベース提供される医療を
EBM (Evidence Based Medicine)と呼びます。
重要なスキルですが、
日本の歯学教育・卒後教育では
ほとんど教わりません。

d2dではこの方法に関する情報を
皆様に提供する予定です。