メールマガジン
スタッフはクリニックの顔
皆様こんにちは。
東京都世田谷区で開業しております、
岩野と申します。
これからdot2dotフェローの一員として、
皆様と一緒に歯科界を盛り上げていければと思っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
今回は
「スタッフはクリニックの顔」
ということについて考えてみたいと思います。
歯周病は、
歯周病原細菌が原因で
発症する慢性感染性の炎症性疾患です。
糖尿病のような生活習慣病の側面も持つこの疾患の改善には、
日々のブラッシング習慣、食習慣の改善を含む、
患者さんの協力が不可欠です。
さらに、何とか治療が奏功し疾患が改善したとしても、
できる限り再発を抑え、
もしまた再発するようであれば
その兆候をできるだけ早期に捉えて治療介入するため、
患者さんには可能な限り生涯にわたり
メインテナンスに通っていただく必要があります。
そのためには、
患者さんが気持ちよく通って下さる環境作りが不可欠です。
環境作りとしては、
患者さんに「綺麗なクリニックだな」と
感じていただけるレベルまで細やかな清掃を行うこと、
クラスBやガス滅菌器等様々な滅菌器を用いた滅菌消毒の徹底、
CTやマイクロスコープを応用した専門性の高い医療の提供、
ディフューザーや音楽等安らぎを与えられるような環境等、
ハード面では色々と行われているかと思いますが、
最も大切なのは、
スタッフの応対やホスピタリティーだと思います。
当院は成城学園前の駅前にあるのですが、
すぐご近所に成城石井の本店があります。
実は先日とても興味深い体験をしたのでお話します。
ある日患者さんから当院に、
生のヒラマサが一尾贈られてきました。
とっても嬉しかったのですが、
ヒラマサですから本当に大きいのです。
当時私は少し遠くに住んでおり、
電車を乗り継いで通勤していました。
さらにその日は診療後出版社で会議があり、
さすがに運ぶわけにはいきませんでした。
困った私はお昼休みに、
鮮魚コーナーのある成城石井へ相談に行きました。
すると鮮魚担当の方が、
「切り分けておきますから、1時間後に取りにいらして下さい」
とおっしゃって下さいました。
1時間後に伺いますと、
売り物のように一切れずつパッキングされたヒラマサの切り身を、
ハッポースチロールの保冷箱に入れておいてくださいました。
受け取った私はお支払いをしようとレジに行きました。
するとレジの方が
「お代は結構ですと上から言われております」とのこと。
大変驚きました。
そしてそれ以来石井の大ファンになってしまいました。
成城石井はレジも非常にてきぱきとしており、
少し列が長くなるとすぐに補助がつき、
例え年末年始のような凄い人出で長い行列ができてしまっても、
スイスイと進みます。
お店の方は皆笑顔で、生き生きと働いています。
まさにスタッフはお店の顔なのです。
これは我々にも通じるものがあると思います。
自分と同じ方向を向いて、ともに向上し、
患者さんのためになりたい、
良い医療を提供したいと考えてくれる仲間とともに、
チームとして取り組んで初めて歯周治療は成功するのです。
そのような環境作りのために大切にしていることは、
スタッフが安心して働ける安全な環境の提供
歯科衛生士の集まる勉強会への参加
自分の受け持つ患者さんの症例発表や学会発表
院長自身も努力している姿を見せること
そして何より、決して怒らず笑顔で優しく接することです。
スタッフが笑顔で向上心を持って取り組んでくれる環境作りをし、
是非多くの患者さんが気持ちよく
歯科医院へ通って下さるようにしたいですね。