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歯科医院の分院展開に伴う留意点とは

皆さんこんにちは。dot2dotの宮越です。今回は歯科医院の分院展開に伴う留意点についてお話しさせて頂きます。

開業当初、多くの歯医者がユニット2〜3台から始め、将来のためにユニットの配管とスペースだけは確保しておき、患者数が増えてきたタイミングでユニット台数を増やしていきます。地方の医院では、隣の土地が空いていたりするので、そういった場合は増築をして拡張を図るようなケースが見受けられます。しかし都心部では、土地の価格が高かったりそもそも土地やテナントが空いていなかったりするケースがほとんどですので、中々拡張することができません。そういった都心部の歯医者が考える策としては「分院展開」です。自院の売上げが安定し、ユニット稼働率も頭打ちになってきた頃に、多くの先生方が「分院展開」を試みます。

私もこれまでいくつかの「分院展開」をサポートしてきました。その中で、分院展開をされた医院がその後多くの壁にぶち当たり、結果として経営の成長スピードが著しく遅くなってしまうケースも多く見てきました。その成長スピードを妨げてしまう要因は次の3つがあげられると思います。

ひとつ目は「リソースの分散化」です。これまでひとつの場所にまとまっていた経営資源「人・モノ・お金・情報」が多方面に分散されることによって、医院全体としての総力が弱まってしまいます。ふたつ目は「患者の問題と願望の多様化」です。その地域の「特性」や「患者さんの層」が微妙に異なるため、これまで上手くいっていたことが、何故か上手くいかなかったりするケースがあります。三つ目は「DNAの風化」です。物理的距離が離れてしまうことによって、診療所の理念やビジョンが薄れてしまうことがあります。

しかし、分院展開によって思わぬ果実が生まれることも確かです。売上げの増収はもちろんのこと、「1.患者の新規開拓」、「2.分院長やチーフの成長」、「3.メンバーの自立」を見込めることができます。それでは、分院展開を上手く成功させていくためのカギはどこにあるのでしょうか。それは「コミュニケーション」です。

アメリカの経営学者であったチェスター・バーナードは、組織が成立するための条件として、「1.共通目的(組織目的)」、「2.協働意志(貢献意欲)」、「3.コミュニケーション」をあげています。分院展開には、物理的距離が離れてしまうことによるコミュニケーションロスがどうしても生じてしまいます。しかし逆を返せば、コミュニケーションロスの対策をしっかりと打てることができれば、より組織全体としての成果を最大化することができます。分院展開を考えられるのであれば、上記の点を事前に抑えられてみては如何でしょうか。

セ┃ミ┃ナ┃—┃情┃報┃
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福岡:2019年6月16日(日)つきやま歯科 専門医療センター天神
新潟:2019年6月23日(日)NEXT21 サービスセンター
岩手:2019年7月21日(日)マリオス183会議室
広島:2019年8月18日(日)RCC文化センター602会議室
鹿児島:2019年9月1日(日)サンプラザ天文館E-5
札幌:2019年10月20日(日)TKP札幌駅南口カンファレンスセンター ミーティングルーム3B
金沢:2019年11月4日(月祝)地場産業振興センター第8会議室
名古屋:2019年12月15日(日)安保ホール101号室

申し込みは下記URLよりご応募下さい
https://www.d2d-seminar.com/

D.┃M.┃R.┃研┃究┃所┃
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第2回目:7月18日(木)20時〜@大崎(TUNNEL TOKYO)https://tunnel-tokyo.jp/Home/

d┃2┃d┃所┃属┃タ┃レ┃ン┃ト┃
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9月2日(月)リリース予定

そ┃の┃他┃情┃報┃
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歯科医師と歯科技工士を繋ぐクラウドソーシングサービス(STRING)開発中