メールマガジン

歯内療法の勘所

皆さん初めまして。
dot2dotフェローの辻本です。

初めてのメルマガという事で
自己紹介を簡単にしたいと思います。

私は日本大学松戸歯学部を卒業後、
研修医を経て、
佐世保で1日50、60人来院する
歯科医院で勤務医をしつつ、
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科齲蝕学分野に
大学院生としていっていました。

大学院卒業後、
その当時の教授に誘われ、同医局の助教に。

そして、
1年間の予定が
最終的に5年間大学にお世話になりました。

もともと開業しようと思っていたため、
大学を辞めて昨年、
福岡市で開業をし、現在臨床12年目です。

専門は歯内療法、
マイクロスコープを使用した治療で、
それらの分野のセミナーを各地でしています。
最近はラバーダム防湿のセミナーなども
行うようになりました。

第一回目のメルマガは
歯内療法を成功に導くために
絶対に外せない大事なことから
お話していこうと思います。

歯内療法というと、
保険治療では採算は取れないし、
面倒くさいというイメージの方も多いと思います。

歯内療法はここ20年くらい道具の進化により
プラダイムシフトが起きたと言われています。
治療がシステマチックになってきており、
少し勉強すれば、診療効率、成功率は
かなり上げることが出来ます。

ところが、道具が進化したところで、
基礎を守らなければ
歯内療法は成功には導くことが出来ません。

そこで、
先生方に守っていただきたいことを3つ示します。
1、 齲蝕はしっかり取る
2、 ラバーダム防湿をする
3、 仮封をしっかりする

これら3つは、
歯内療法を成功に導くために欠かせないことです。

これらに3つに共通することは
「感染させない」という事です。

歯内療法は感染との戦いです。
大きな感染源である、
齲蝕を取り残したら
抜髄処置をしていても感染してしまうでしょう。

そして、
齲蝕の残ったところに
仮封をしても漏洩してしまうでしょうし、
ラバーダム防湿をしっかりしていなければ、
唾液の侵入による感染を防ぐ事も難しくなります。

また、仮封はアポイントの間根管内を
感染から守ってくれる重要な役割をします。
まずは基本的なことから見直してみませんか?

今回のメルマガでは
歯内療法の重要ポイントを簡単に解説しました。

次回からそれぞれの項目について
細かな解説をしていこうと思います。