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自由診療の価格設定について

こんにちは。
d2d補綴・治療計画フェローの
木戸淳太です。

突然ですが、
皆様は患者さんに
自由診療を提供する際の価格は
どのように決められているでしょうか 。

たとえばクラウンの場合、
一般的には使用する
材料の値段や外注技工費、
配送料、
投資した機材費、
院内の人件費等などの
原価や経費から考える方法、

もしくは
クラウンを作り上げるためにかかった
時間や診療回数などの
時間的要因から算出される方法などが
用いられていると思います。

つまり、
「このクラウンを作るのに必要な原価が
これくらいだからこの値段で提供しよう」

とか

「これくらいの時間がかかっているから
請求する費用はこのくらいで」

という具合に、
一見妥当な費用設定がされているわけです。

しかし冷静に考えると
当たり前なことなのですが、
クラウンの本当の価値とは
それを作製するために何時間かかったか、
いくらの原価がかかったか、
ましてや周りの医院との比較などとは
一切関係がないはずです。

本来であれば、
「そのクラウンが装着された結果、
患者さんにとって
どれほどの成果が得られるか」
が最も重要なのです。

モノの価値は
人それぞれによって異なるものです。

だからこそ
自由診療を提供する際の費用は
提供する側が自ら考え、
どのような人に手に入れて欲しいのか、
手に入れた結果患者さんに対して
どのような価値をもたらすのかを
明確に設定し伝える必要があります。

きちんとした知識や技術の裏付けがないのに
高額な価格設定は単なるぼったくりですし、
しっかりと学び
良い医療を提供しているのに
それに対して極端に低い価格設定は
単なる自己満足と経営難を招いてしまう上に、
患者さんの口腔健康価値は変わりません。

自由な診療を行うためには
まず自由に自分の価値を決める責任があり、
そしてそれを
きちんと伝える事が重要だと思っています。

だからこそ必要なのが、
治療開始からゴールまでの
マップを描く治療計画立案と、
感情を司る右脳に響かせる
プレゼンテーションです。

d2dでは
主にこのパートを担当させていただくと
聞いています。

どうぞよろしくお願いいたします。

つきやま歯科医院専門医療クリニック天神
米国補綴専門医
木戸淳太